2025年10月19日(日) 06:40 JST
ゲストユーザ: tkdesignjp
田舎で意匠設計をしている者です。今日は大雪です。
さて本題です。
最近は木造3階建て住宅が多く、安価な建て売り業者なんかの物件を見ますと
1. 1階はFLがGL以下-200から-800程度
2. 3階は16/10寸勾配などという半端じゃない母屋下がり
の建物が 結構多く見受けられます。これが結構売れています。
そんな、物件をやる機会はあまりなかったのですが、今回お話がありまして。。。。
まず疑問に思うのが 構造計算の方法です
許容応力度計算ではなく木造3階の通常の計算で
1.母屋下がり部分の耐力壁の評価方法
2.1階の耐力壁の高さに応じて壁倍率を変えるのか
過去ログ
「桁落ちした場合の筋交いの耐力について」でいろいろ討論されていましたが
結局の所 一流の専門家に相談しなさい と言う結論だった様な気がして。。。。。
ただ意匠屋としては、方法論は別として
実務的にどう扱われるのが適正か知りたいですね。
計画段階での壁量確保とバランスを頭に入れて設計しなければいけないので、
構造やさんによって 話が違うんです。。。。困りました。
FLがGL以下-200から-800程度下がっている場合を例に取りますと
1.母屋下がりに関しては高さに比例して耐力壁を低減し
1階は外周部(高さの低いところ)以外の部分の壁倍率を低減する
べきだという方と
2.いや、1階は外周部以外、内部の壁を低減すべきだという方と
両方いらっしゃいます。どっちが本当なのでしょうか。
「母屋下がり部分」については、高さに応じて低減するのが一般的で、
検査機関でも便宜的にそれを認めているようですが、
1階の耐力壁については、まだ納得する答えが得られません。
木造に関して詳しい方はまわりにいません。
検査機関に相談しても、的をえた答えは得られず。
検査機関のレベルもどうなのかなー?と 思ってしまいました。
皆さんはどうお考えですか?
ゲストユーザ: 堀越
tkdesignjpさん、こんにちは。
「桁落ちした場合の筋交いの耐力について」でいろいろ討論されていましたが
筋かい耐力壁の場合ですね。外壁=壁高さが内壁より低い壁、内壁=標準高さの壁と言うことで。
外壁は、内壁より筋かい材が寝て角度が緩く、材長が短くなるので、水平剛性は内壁より高くなり、最初は地震力の大半は外壁で受ける。壁仕様が同じだと、外壁も内壁も接合部耐力はほぼ同じだから、確実に外壁が先に降伏し、同時に、水平剛性も低下し、地震力は内壁側に移る。さらに、床が剛床か柔床かでも、外壁と内壁の分担率が違う。外壁と内壁の耐力壁量の比率により建物全体のP-δ曲線も変わってくる。
さらに、一次設計だと、P-δ曲線を組み合わせると言うわけにもいかないですね(限界水平耐力になっちゃう)。
外壁で持たせるなら内壁は低減した耐力、内壁で持たせるなら外壁を低減する、となるのかなー。んーー。
TKKさん、助け船、お願い。m(_ _)m
12:32追記
こんなのを見つけましたが・・・http://kozo.milkcafe.to/w1/wfr4t.cgi?mode=allread&no=1430&page=30 ゲストユーザ: TKK
>TKKさん、助け船、お願い。m(_ _)m
って、おっしゃられても、忙しいので、、、m(_ _)m
考え方の参考に、過去の計算書の設計方針より抜粋し、下記添付します。
少し古いので、今の告示には合わないかも知れませんが、あとは考えて下さいね。
某木造3階建て住宅 の一例
本建物は、構造上の1階部分が半地下であり、外周壁(耐力壁)と内部耐力壁の高さが異なる。
また、構造上の3階部分は、斜線制限により、北側の耐力壁高さが、標準高さよりも低くなる。
以上について考慮し、階高比により、各部分の耐力壁の壁倍率を補正する。
■ 1階部分
2階床面剛性が確保できると考えられるので、外周壁を、1.0とした場合の
内部耐力壁の低減係数は、(フレーム高さの高い方が低減される)
K1= 1.10÷2.45 ≒ 0.45 (高さが確定しない為、誤差を見込む)
K2= 1.10÷1.25 ≒ 0.88 (PSのRC造腰壁あり部分)
壁倍率3.0 → 3.0×0.45 ≒ 1.3
壁倍率4.5 → 4.5×0.45 ≒ 2.0
壁倍率5.0 → 5.0×0.45 ≒ 2.2
壁倍率5.0 → 5.0×0.88 ≒ 4.4
■ 3階部分
勾配天井であり、屋根面剛性が低いと判断できるので、標準高さの耐力壁を、
1.0とした場合の耐力壁の低減係数は、(フレーム高さの低い方が低減される)
K= 1.10÷2.45 ≒ 0.45 (高さが確定しない為、誤差を見込む)
壁倍率3.0 → 3.0×0.45 ≒ 1.3
壁倍率4.5 → 4.5×0.45 ≒ 2.0
壁倍率5.0 → 5.0×0.45 ≒ 2.2
上記の通り、耐力壁の剛性を低減して設計する。
なお、各倍率は、計算上の倍率であり、施工上は、通常の仕様とする。←【今はこれが使えないでしょうね】
ゲストユーザ: FAT26
よその掲示板でも見ましたが、
「すじかい」の場合と「面材耐力壁(構造用合板など)」の場合とでは、考え方が変わってくるんですね。
すじかいでは、傾きによる剛性が違うので高い壁のほうを低減すべき。
面材では、打てる釘の数が違うので、低い壁の耐力は通常より低減すべき。
・・と理解しましたが、??
両方の意味するところは違う次元の話ですので、一緒くたにはできないですが
木造ではまとめて「壁倍率」でくくられているのでややこしいです。
いずれにしても決まった数値、やり方が決まっておらず悩みます。
「すじかい」の場合と「面材耐力壁(構造用合板など)」の場合とでは、考え方が変わってくるんですね。
すじかいでは、傾きによる剛性が違うので高い壁のほうを低減すべき。
面材では、打てる釘の数が違うので、低い壁の耐力は通常より低減すべき。
・・と理解しましたが、??
両方の意味するところは違う次元の話ですので、一緒くたにはできないですが
木造ではまとめて「壁倍率」でくくられているのでややこしいです。
いずれにしても決まった数値、やり方が決まっておらず悩みます。
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