2025年10月20日(月) 03:55 JST
建築技術 2023 07月号

特集は
建物価値と性能向上へのリノベーション技術
【特集】建物価値と性能向上へのリノベーション技術
監修:松村秀一(早稲田大学理工学術院総合研究所上級研究員・研究院教授)
建物の経年に伴い、時代のニーズに合わなくなった建築物をリノベーションして価値と性能を向上させる建物が多くみられる。その中で新築と比較したときに既存のリノベーションに優位性があるのかという疑問もあるだろう。本特集では、リノベーションをする際に価値と性能を向上させる手段と方法をフェーズごとに紹介し、新築と比較したときのリノベーションの優位性を提示する。
Ⅰ.「解築」としてのリノベーション│松村秀一……50
Ⅱ.長寿命建築とは何か│青木 茂……52
Ⅲ.既存建築ストックの有効活用に関連する法規制│藤原健二……56
Ⅳ.リノベーション計画のポイント
青木茂建築工房のリファイニングの取組み│秋山 徹……60
UR賃貸におけるリノベーションの取組み│桜井宏行……64
再生建築研究所のリノベーションの取組み│神本豊秋……66
Ⅴ.構造設計からみるリノベーションのポイント
改修における構造デザイン│金箱温春……74
尾鷲ヒノキの活用による意匠性・地域性に配慮した耐震改修工事│横並 努……76
地元職人による在来RC工法のみにより実現したローテク・ハイタッチな耐震補強計画│吉田百合+山脇克彦……80
重要文化財建造物である広島平和記念資料館の免震補強│冨永善啓……82
耐震改修と増築の融合│金箱温春+佐藤 武……86
減築と異種構造の増築で創出する不均質で多様な空間│田尾玄秀……90
旧蚕糸試験場新庄支場改修プロジェクト│多田脩二……94
Ⅵ.環境からみるリノベーションのポイント
リノベーションを行う際の環境面の現状と今後の展望│金子尚志……98
断熱改修のポイント│山田貴宏……102
集合住宅における改修のポイント│谷口景一朗……106
団地再生の解を探して│森 みわ……108
GOOD CYCLE BUILDING 001│川島範久……110
減築により生まれる公共的余白│神本豊秋……112
Ⅶ.リノベーションでの設備更新のポイント
空調・衛生設備更新時の注意点と方法│村瀨 豊……114
電気設備更新時の注意点と方法│遠藤和広……118
Ⅷ.リノベーションでの施工ポイント│原 章博……120
特別記事 「再生匠家」性能向上リノベーションの取組み│石橋常行……36
【architectural design】
阿蘇くまもと空港旅客ターミナルビル│㈱日建設計……12
震災復興のシンボルとして│金内信二……18
強くしなやかな制振構造と環境配慮の県産製材木質構造│原田公明+三松あずさ……28
2×4材の活用│大橋 修……32
空港旅客ターミナルビル新築工事における制約条件の克服・鉄骨と木を融合した構造の施工計画│宮崎 幸治+松井 剛……34
【連載】
高強度・太径鉄筋を用いた実務配筋マニュアル 第3回◉特殊接合部配筋詳細の注意点│益尾 潔……38
新時代を拓く最新施工技術 第163回◉築89年歴史的建物の保存・復原への取組み│神山良知+山森 悟+山本幸彦+永島彩由里……128
建築関連最新判例の解説 第115回◉建築予算の目安に留意しつつ設計業務をすべき義務を負うと判示した新しい判例の解説│秋野卓生……140
建築 東西南北 第24回◉「専門家」のままでいい?│松村秀一……144
施工者に幸あれ 第139回◉MATERIALIZATION 建築家・山本理顕│朝倉幸子……150
自走する構想 第28回◉図書館の可能性2│遠藤克彦……151
一言居士◉溶岩チューブ│佐原 守……139
ザ・ブックス◉共生の都市学│團 紀彦 著 宇野 求 評……142
【TECHNICAL View】
セメントをまったく使わないジオポリマーコンクリート……42
都市のデジタルツイン標準仕様を策定……43
支圧接合による機械式継手……44
コンクリート締固めAR技術で定量的な管理……45
大量資材のトレーサビリティ管理……46
自走ロボットで照度測定・自動帳票作成システム……47
【MACRO & MICRO】
トピックス+セミナー+コンペ・コンテスト+企業情報+イベント・ギャラリー+ブックス……147
【BRI news & topics】
令和4年度に取り組んだ主な研究開発課題……152
【BUIL TECH】
もりだくさんのホットな製品情報……136
【表紙】
阿蘇くまもと空港旅客ターミナルビル
設計:㈱日建設計
撮影:大野 繁
デザイン:箕浦卓(M's SPACE)
通巻 882号
発売日 2023年6月16日
判型・頁 B5判・162頁
雑誌コード 03325-07
【次号予告】
建築技術2023年8月号(7月18日発売)
特集:木質部材を活用した混構造
監修:五十田博(京都大学生存圏研究所教授)+辻 拓也(京都大学生存圏研究所研究員)
木材は比重が0.5程度であり,コンクリートや鉄よりも軽いという利点がある。一方で強度は繊維の方向によって異なり,ばらつきが大きく,燃える,音を伝搬しやすく,そして,環境が悪ければ腐る,など構造材料としての弱点も多い。そこで利点を活かして,弱点を補うべく,他の材料や構造と組み合わせて「適材適所」としての利用がすすめられている。「適材適所」は非木質構造で木材に置き換えられる部分という見方もできる。本特集では,設計事例などを通じて適材適所での利用,木材に置き換えられる部材について一考する。
[architectural design]
eggg park/原広司+アトリエ・ファイ建築研究所
大正町薬局もこ/百枝優建築設計事務所
※建築技術特集「建物価値と性能向上へのリノベーション技術」は,公益社団法人日本建築士会連合会および一般社団法人建設業振興基金の継続職能開発(CPD)の自習型研修プログラムです。単位の取得を希望される方は,CPD情報システムにアクセスして本誌の設問に解答してください。
だいおー/大内
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