2025年10月22日(水) 23:43 JST
建築技術 2023 05月号

特集は
木造建築物の音環境性能
【特集】木造建築物の音環境性能
監修:井上勝夫(日本大学名誉教授)
これまで,日本においては,風土や気候に適応する建築として「木造建築」が中心的に建設されてきた。近年、高層化を可能とする「新木材」の開発や「建築技術」の向上をバックに,木の良さを再確認,再認識する傾向にある。本特集では木造における音の問題点や大規模化する木造建築物を対象に音環境性能について紹介する。
Ⅰ.木造建築物の音環境性能と本特集の企画主旨│井上勝夫……58
Ⅱ.木造建築物をめぐる最近の建築基準の動向│渡邉峰樹……62
Ⅲ.音響関連法規のまとめ│平光厚雄……66
Ⅳ.長屋又は共同住宅の界壁の遮音性能規制と最近の動向│平光厚雄……68
Ⅴ.木造建築物の音トラブルと未然に防ぐ対処法
電話相談事例から見た住宅における音の不具合の発生状況│春名慶造……72
木造共同住宅の音関係トラブル│松野史郎+井上勝夫……76
遮音関係トラブルへの法的対応│松野史郎+井上勝夫……80
Ⅵ.音源と対策技術
隣接住戸,上下住戸間の界壁・界床など空気音の遮音問題│矢島浩之……84
建具,開口部の遮音性能の向上技術│永松英夫……88
上下階の床衝撃音対策技術│渡辺大助……92
建築設備系の固体音対策技術│渡部和良……96
体感振動性能と対策技術│冨田隆太……100
CLT(直交集成板)による壁・床の遮音性能と対策技術│田中 学……104
Ⅶ.木造建築音環境に関する事例
重量床衝撃音遮断性能の向上│井上勝夫+石塚正和……108
木造の弱点を克服して学校建築の音環境性能を確保│杉本洋文+藤橋克己+平光厚雄……114
4階建現し木造集合住宅における床衝撃音遮断性能の検討と実践│内野輝明+鈴木俊男……122
遮音性能を確保し木造ホテルを実現する│佐々木達郎+鈴木俊男……128
Ⅷ.これからの木造建築物に要求される音環境性能│大倉靖彦……134
Ⅸ.木造建築物の将来のあり方│石井秀明……137
特別記事 大鉛直荷重,高速度・大変形の水平加振による性能検証を可能とする実大免震試験機“E-Isolation”│吉敷祥一+城戸隆宏……40
【architectural design】
福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館│内藤廣・センボー設計共同体……12
「夢」や「幻」への手がかりを探す場所│内藤 廣……26
雪に対する納まり・デザイン│神林哲也+福林一樹……30
県産材仕様の仕上げ│神林哲也+福林一樹……32
性質の異なる二つの大空間を有した適材適所の構造│金箱温春+辻 拓也……34
混構造の施工計画と精度管理・熟練職人の工夫・BIMやドローン活用│山本一正+橋本 哲……38
【新連載】
高強度・太径鉄筋を用いた実務配筋マニュアル 第1回◆わが国における高強度・太径鉄筋のプロローグ│益尾 潔……46
【連載】
世界文化遺産「富岡製糸場 西置繭所」の保存・活用 第11回◆富岡市における歴史的建造物と世界文化遺産の活用と実践│森田昭芳……42
新時代を拓く最新施工技術 第161回◆CLTパネル工法による大空間の実現CLTの適用範囲拡大への挑戦│瀬尾保昭+正道照奈+三浦裕次郎+長澤 怜+増田陽輔+稲場万鎖夫+木村 誠+中島忠大+松井茉優……140
建築関連最新判例の解説 第113回◆建設業許可業者が許可を受けていない軽微な建設工事を施工する際,許可を受けていない業種に関する主任技術者を配置する必要があるか│秋野卓生……156
建築 東西南北 第22回◆戸建住宅の火災時避難安全とは?│泉 潤一……160
施工者に幸あれ 第137回◆構造家はパーソナリティ 松本照夫│朝倉幸子……166
自走する構想 第26回◆ランドスケープとしての室生寺│遠藤克彦……167
一言居士◆対面で話すことの重要性│本橋健司……155
ザ・ブックス◆建築と触覚 空間と五感をめぐる哲学│ユハニ・パッラスマー 著 奥山信一 評……158
【TECHNICAL View】
食品廃棄物を使用した新素材 食べられるセメントの開発……50
雨水量の削減を可能 貯留・浸透に貢献……51
ZEB化へ向けた高断熱窓と薄型放射ダクト……52
CFT柱コンクリート 施工管理システム……53
特別高圧送電鉄塔 基礎のプレキャスト化……54
施工時CO2排出 モニタリングシステム……55
【MACRO & MICRO】
トピックス+セミナー+コンペ・コンテスト+企業情報+イベント・ギャラリー+ブックス……163
【BRI news & topics】
建築研究所で公表した研究成果資料概要など……148
【BUIL TECH】
もりだくさんのホットな製品情報……152
【表紙】
福井県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館
設計:内藤廣・センボー設計共同体
撮影:大野 繁
デザイン:箕浦卓(M's SPACE)
通巻 880号
発売日 2023年4月17日
判型・頁 B5判・170頁
雑誌コード 03325-05
【次号予告】
建築技術2023年6月号(5月17日発売)
特集:進化するRC構造物の非破壊検査2023
監修:湯浅 昇(日本大学生産工学部建築工学科教授)
2012年12月に発生した笹子トンネル崩落事故を契機とし,構造物の維持管理に関する情勢は急展開をみせた。
それから10年,維持管理に供する必須技術として,非破壊検査への期待は大きなものとなり,非破壊検査の開発と整理,規格化の活動が活発に展開されてきた。本特集では,非破壊検査の体系・位置付けを示したうえで,対象品質別,手法・観点別に整理する。
[architectural design]
富山市中規模ホール/久米設計・押田建築設計事務所設計
※建築技術特集「木造建築物の音環境性能」は,公益社団法人日本建築士会連合会および一般社団法人建設業振興基金の継続職能開発(CPD)の自習型研修プログラムです。単位の取得を希望される方は,CPD情報システムにアクセスして本誌の設問に解答してください。
だいおー/大内
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