10月1日から緊急地震速報の運用が開始されます。
気象庁HPから緊急地震速報とは
簡単に言えば、地震で出てきたP波とS波から、影響を受ける地域の予想震度とS波の到達時間を、気象庁から報道機関等を経由してみんなに知らせることです。世の中進歩したんですね。
遠方で起こった地震(東京から見た場合で、新潟・東北・北海道・関西・中京など)なら、地震情報を聞いてから主要動が来るまでに、あるていど時間を稼げるので、落下物から自分を守るなどができます。
一方、近所(東京から見た場合で、東京湾・湘南・房総半島・埼玉県南部など)のようなほとんど直下に近い地震だと、地震情報を聞いたときには既に主要動が届き、大ゆれに見舞われている確率が高いでしょう。
いずれにしろ、普段から、身の回りにある落下・転倒しそうな物は固定する、建物の耐震補強をしておく、火を扱う器具は地震で揺れたら自動的に消火するものにしておく、などの対策が必要でしょう。
なお、現時点で、「この辺で大地震が起きた時、あそこは何秒後に大ゆれに見舞われる」という情報はほとんど公表されていません。防災・研究機関(気象庁・東大地震研・京大防災研・東北大巨大災害センター・防災科研)が公表してくれると、よりいっそう心の準備もでき、さらに「緊急地震速報」も役に立つのではと考えます。