2025年10月22日(水) 17:26 JST


 2021年2月14日 01:57 JST (参照数 6727回)  

ゲストユーザ: SHIO

Jac Convertを使って、某メーカー施工図DWGデータ12個をJWW変換しようとしたところ、JWW変換できたデータが二つだけだったという経験をしましたので、ODA File Converter、Jac Convert、JWWにおいて、データ変換の状況を検証してみました。
1.2013DWGデータ(12個)をODA File Converterで変換可能な11種類のASCⅡ DXFデータに変換してみました。(Jac Convertは使いません。Jac ConvertはDXFデータのバージョンはR13一択にて、他のバージョンは指定できないと思いますので。)
結果ですが、
1-1)R13とR14では9個DXF変換できたものの3個は変換できず。(変換できない場合もある)
1-2)その他のバージョンは全て12個のDXF変換ができた。
1-3)ODA File ConverterのDXF変換は名前順に行うが、変換できないファイルが途中にあると
  その時点で中止となり、以降の変換は行わない。上記変換個数は変換中止ファイルを除いて再検証。

2.変換したDXFデータをJac ConvertとJWWでそれぞれ読み込んでみた結果、Jac Convertによる読込で古いバージョン(R9やR10)が、良い結果が得られた。
2-1)JWWによる読込では、文字の移動・脱落、記載枠位置の変動などがあり利用価値が無い。
以下は、Jac Convertによる読込の結果です。
2-2)R9、R10は文字改行訂正、大きさ調整などわずかな修正点はあったが、ほぼ問題のない内容だった。
2-3)R12以降は枠外に不要データがあり、作業性が劣る。
2-4)R13以降は文字関連修正が若干増えた。
2-5)R14以降はメーカー名であるべた塗りのロゴ文字が抜け落ちた。
2-6)最新の2018DXFは文字脱落など問題点が多い。(2013DWGなので当然か)

3.以上の検証結果によるDWG→JWWデータ変換の私的な作業手順です。
 ① DWG→DXF変換は、ODA File Converterを使用。R9またはR10 ASCⅡ DXF形式に変換する。
   フォルダ選択で複数ファイルを一度に変換。Jac Convertは使わない。
 ② 変換後のDXFデータはJac Convertにて読込み、JWWデータに変換保存する。
   フォルダ選択で複数ファイルを一度に変換。
 ③ ロゴ文字はそのままのべた塗りとしてJWWデータ変換保存。
   保存時の設定で「塗潰しをハッチングで表現する」「塗潰しを輪郭線で表現する」のチェック無。
 ④ 修正はJWWにて先のJWWファイルを読込みの上で行い、上書き保存とする。

以上です。ご参考になれば幸いです。

 2021年2月14日 15:13 JST  

ゲストユーザ: AFsoft

>某メーカー施工図DWGデータ

もしネットで公開されているデータでしたら、教えて下さると他の方の参考や検証も可能かもしれません。私自身も DXF変換ソフトを作ってますので興味は少しあります。

>Jac ConvertはDXFデータのバージョンはR13一択にて、他のバージョンは指定できないと思いますので。)

DWG入力の際に「□R13で読取り」のチェックがあり、これにチェックがあると R13 での読取となり、それ以外は、そのままのバージョンのDXFになる、との事です。

ちなみにうちのソフトでは、2000-DXF に変換してたと思います。というのも ODA FileConverter で R13以前に変換した結果がイマイチだった事がありましたので、そういう風にしてます。うちのソフトは DWG/DXFの HATCH要素を独自展開してますので、R13にしなくてもハッチング状態は読めます。ベタ塗りはハッチ線に変換してしまいますが~。

データの位置関連のずれは、ペーパー空間/レイアウト/ビューポート絡みか、ブロック絡みかもしれません。Jw_cad はマルチテキストを正確に読める訳ではないのでその辺りもあるかもしれません。
DXFの文字データでのSHXフォント使用時は、半角文字と全角文字の文字幅が同じ扱いになるため(Jw_cadでは 1:2)、また、文字枠一杯一杯で表現されるため、修正が必要になる場合があると思います。
また、いつのバージョンからは分かりませんが、DXFの各データを拡張する仕様というのが出来ていて、拡張セクションにあるデータの追加データがあったりする場合も多いようです。拡張セクションで文字高を変更するとか普通にあるようで結構難儀です。

R9は日本では未発売で、R10は「GX3」との事ですね。
GX3のマニュアルには DXFの詳細解説がありました。データフォーマットもシンプルで分かりやすいのでそのおかげで安定した変換が可能なのではないかと思います。

 2021年2月15日 00:16 JST  

ゲストユーザ: SHIO

 メーカー施工図は現場仕様のものですので公開は出来ませんが、データ変換をしていく中で不思議な現象もありましたので、もう少し詳しく記載することにします。なお、私は30年来JWC~JWWユーザー建築士として主に木造住宅の設計にかかわっています。
 さて、施工業者を通じて某クレーンメーカーから提供を受けたのは、12枚の2013DWGデータのほかに同じ内容の2013DXFデータ、PDFデータでした。DWG→JWW変換がうまくいかなかったため、DXF→JWW変換を試みました。DXFデータはJWW読込みでは文字化けなどで全く使い物になりませんでしたが、Jac Convert読込みでは、枠外データはあるものの、文字はほとんど問題が無かったのでJWWデータ保存を行ったうえで、PDFデータを見ながら修正を行い、ロゴマークを加筆して施工業者に渡しました。その後、少し時間ができましたので、ODA File ConverterでのDWGのデータ変換について検証を試みました。提供を受けた12データの容量ですが、2013DWGは660~1670KB、2013DXFは4250~10260KBです。

1.12個のDWGデータのうち、R13とR14タイプではDXF変換できなかった3個のデータ(仮に№4、№5、№6とします。)は、R9~R12では標準的なデータ量(4500~5700KB)だったのが、2000DXF~2013DXFの変換では図面内の線や文字が増えたわけでもないのに異常に大きなデータ量(14800~15400KB)に膨らみました。他のデータが4300~10300KBでメーカーから提供を受けたDXFデータ容量とほとんど変わらなかったのに、です。また、全てのDXFバージョンにおいて、№4、№5、№6データはJWWでは読込が出来ませんでした。

2.R9とR10タイプのDXFデータは枠ずれも枠外データ(Jac Convertペーパー外データ)も無く、JWW変換も問題なく、少しの文字の位置の微調整をするだけですみました。べた塗りのロゴマークもそのままです。メーカーからの2013DXFファイルの中にも確認できた二種類の図面枠データの不要な一方が消えているのが不思議でしたが、AFsoftさんの説明で理解が出来ました。これも拡張セクションで追加作成したデータなのでしょうね。

3.余談ですが、JWWにおいてのDXFデータ読込機能のバージョンアップはあまり進んでいないように思います。Windows版に移行した時もJWCでの読込の方が優れていると感じたこともありました。データ変換という機会は少ないのですが、Jac Convertさんには本当にお世話になっています。会社ではユーザー登録して利用していますが、今は自宅で作業することが多く、今回は新規ダウンロードして使わせていただきました。


 2021年2月15日 03:57 JST  

状態: オフライン

K.Nakahara

Forum User

Active Member
登録日: 2018年11月27日
投稿数: 146
SHIOさん
貴重な情報ありがとうございます。
ご指摘のJacConvertがODAFileConverterを利用して変換(DWG=>DXF)する時にDXFの"バージョンがR13に固定"される件は"バージョン指定可能"に変更します。
変更作業は新開発環境で行っているのでVer3.99cで公開いたします。変更は終了していますがVer3.99cは現在内部処理の改修中でして公開タイミング(改修終了)予定の目途が立ちません。しばらくお待ちください。

 2021年2月15日 12:34 JST  

ゲストユーザ: AFsoft

GX3-DXFに変換すると分解されず消え、2000以降DXFだと巨大データになる、となると、バイナリデータ絡みでしょうか?
・プロキシ図形(ACAD_PROXY_ENTITY)
・OLEフレーム(OLEFRAME、OLE2FRAME)
・リージョン(REGION)
 (バイナリデータではなくコード化されたデータ)
※手元にある「DXFハンドブック」は2000形式までの説明ですので、2004以降DXFで追加されたかもしれないデータ等については分からないです

プロキシ図形は AutoCADのExpressToolsオプションを使って作図したデータがそれになるっていう話は以前聞いた事があります。

後は3次元データもあり得ますが施工図データなら関係無いように思います。
その開ける事が出来なかったDXFファイルをエディタで開いて、上記のようなデータ名で検索をしてヒットすれば、それが原因かも?と分かるかもしれません。

Jw_cad の DXF対応ですが
DXFの勉強をすればするほど、対応するのはどんどん難しくなっていったなぁと実感します。特に、R13から追加されたハンドル番号とポインタ。これをちゃんと管理して関連付けしていないと正常変換が出来なくなってます。ですので GX3・GX5/R12対応していたプログラムを R13以降対応にさせるのは結構ハードルが高いです。私は1から作り直しました。また、変換確認をするのに AutoCAD(LT)は必須になってきますし、AutoCADがちゃんと使える必要もあります。
等々あって、フリーウェアとして提供されている Jw_cad には余り要望とか出来ないかも?等と思ったりもしています。そういう訳で自分で作ったりもしているんですけどw

 2021年2月16日 21:38 JST  

ゲストユーザ: SHIO

先にデータ量の差について少しわかったことを記載します。
今回の12データは容量や仕様の記載形式などが異なり三つのグループ、A(№1~№3)、B(№4~№6)、C(№7~№12)に分けることができましたので、グループ別に内容を記載します。
グループ名:『DWG容量』、R10DXF容量、【R10→JWW変換後容量】、2013DXF容量、【2013DXF→JWW変換後容量】の順で書きます。(※1)
Aグループ:『700KB』、2800KB、【1000KB】、4300KB、【1000KB】
Bグループ:『1550KB』、5500KB、【700KB】、6750KB、【700KB】
Cグループ:『1600KB』、8000KB、【600KB】、10000KB、【600KB】
(※1.データ量はグループ内の平均的な数値。DWGと2013DXFはメーカー提供データ。また、BグループはODA File ConverterでのDXF変換の際にR13、R14で読込不可、2000DXF以降では異常値を示したファイルのグループ。)
 結局、各グループとも、中継DXFの形式やデータ量にかかわらず、JWWのデータ量は変わらない。今回、必要な図面データは全てR10DXFデータ内に含まれていたことになる。なお、A、Bグループには不要な枠外データが含まれていたが、削除した場合と比べると、無視できる程の小さなデータだった。また、各グループのJWWデータの差は、そのまま表示図面の線数の差とみて良い。(A>B>C)
 では、いったい何が余計で不要なデータだったのか?
そこで、各グループのR10DXFと2013DXFをエディタで開いてみました。開くことは出来たものの、書かれている内容は良くわかりません。全くの素人なのですが、とりあえず下記の内容でした。

AグループR10:336,000行 「ACAD_***」は無し。記載内容は単純なイメージか?
Aグループ2013:518,000行 「ACAD_PROXY_OBJECT」などの「ACAD_***」有り。

BグループR10:688,000行 「ACAD_***」無し。不要と思われる別図面名記載の行が多数。
Bグループ2013:740,000行 「ACAD_ PROXY_OBJECT」など有り。別図面名記載の行多数。

CグループR10:1,055,000行 「ACAD_***」無し。「REGION」無し。
Cグループ2013:1,267,000行 「ACAD_***」有り。「REGION」有り。

R10と2013DXFのデータ量の差はなんとなく理解できますが、なぜCグループの容量がAグループの3~2.5倍になるのか分かりません。JWWのデータ量はA>Cなのに。図面の作り方が違うのでしょうか。例えば、Aのデータは古いバージョンで作成したものを流用してきたとか・・・どうなんでしょうね。

 2021年2月21日 13:33 JST  

ゲストユーザ: AFsoft

取りあえず DXFファイルの中身を文字で見るテスト用ツールを作ってみました。
http://afsoft.jp/test/dxfprn.zip
よろしければ試して比較してみて下さい。

 2021年2月22日 00:31 JST  

ゲストユーザ: SHIO

AFsoftさん
当方の問題に対し、ツールを作成し、さらに提供いただきありがとうございます。
早速、使わせていただきました。
まずは、先の三つのグループからひとつずつデータを選び、ツールで確認することにしました。以前のテキストエディタでは膨大な量に面食らっていましたが、提供いただいたツールではデータの内容が分類の上表現されており、私の様な素人にも何となく理解できる内容でした。そこで、他の方にも参考になるかと思い、ご覧いただけるよう記録されている内容を一覧表にまとめてみました。

https://drive.google.com/file/d/1uNEGOuHpUeYKernIrTRTpCfojU9aojtR/view?usp=sharing

詳細については私の知識不足にて理解できないところもありますが、おかげさまで、DXFバージョンによるデータ変換の傾向がつかめ、今後作業をする際の参考となりました。

・DWGデータは2000年以前、以降でデータ仕様が異なっているためか、データ量にも大きな差がある。最近の仕様の方が容量が大きい。
・メーカーや施工業者から提供を受けるDWG、DXFデータにはJWWデータ変換のためには不要な内容を含んでいることもある。
・DWGデータの提供を受けた場合、DWG→R10DXF→JWW、DWG→2013DFX→JWWなどで内容を比較したうえで、最適な変換用DXFバージョンを探す。
・DWGデータの提供を受ける場合は、同時に確認用のPDFデータも手に入れる。

以上、私のまとめといたします。この度はいろいろとアドバイスいただきありがとうございました。

それから、Jac Convertさん、お伝えするのが遅くなってしまいましたが、DXFバージョン指定可能への変更対応ありがとうございます。今後も、利用させていただきますので、よろしくお願いいたします。

 2021年2月22日 20:34 JST  

ゲストユーザ: SHIO

失礼しました。データがアクセス者共有状態になっていませんでしたので、設定を修正しました。
再度、記載します。

https://drive.google.com/file/d/1uNEGOuHpUeYKernIrTRTpCfojU9aojtR/view?usp=sharing

 2021年2月22日 22:24 JST  

状態: オンライン

daioh_

Site Admin

管理者
登録日: 2018年10月23日
投稿数: 3485
場所:大阪|日本
スタートメニューに登録されていないので

知る人ぞ知るといった感じですが JacConvertがインストールされている

フォルダにある 

JacEditという DXFを解析しやすいようにするプログラムがあります


さらに こちらも 知る人ぞ知るといった感じですが

同フォルダに JacLaunchという DXF,DWG,JWWをPDF化する

ユーティリティもはいってます


だいおー/大内

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