件名: メモ:国交省:構造計算ソフトを仮認定 NTTデータ製
投稿日: 2008年1月 8日 18:28 JST
投稿者: daioh_
書き込み: メモ:国交省:構造計算ソフトを仮認定 NTTデータ製
投稿日: 2008年1月 8日 22:39 JST
投稿者:
法改正後 やっと認定ソフトがでそうなんですね?
とりあえず『仮』認定、認定はその後ですね。さて、いつかなー。
この仮認定プログラムはNTT-DATAのSEINですね。電電公社DEMOS-EのBUILD-1が発展拡張したものです。
あと20本ほど認定プログラムが出る予定ですが、SEINの認定が降りてから、最終審査になるようです。
認定プログラムができたからと言って、設計と確認審査の期間が短縮され、また耐震偽装が皆無になるとは考えられないことです。一般の人には判らないでしょうね。
設計は一回計算すればそれで終わりではありません。
第一段階では、建築図を見て構造計画を始め、一旦、柱・梁・耐震壁の配置とだいたいの寸法を決め、意匠設計・設備設計・建築主と数回の意見のキャッチボール(打合せ)をして、実際に設計する建物の形を決めます。
第二段階では、決まった建物の形で構造計算に入りますが、意匠・設備も同時期に詳細設計(建物を構成する部品の詳細な位置や寸法を決める)をしているので、彼らとの再調整が出てきます。
第三段階では、第二段階で決まった建物データを元に、実際に作る建物の構造計算と図面を作ります。
ここまで終わって、やっと確認申請に出す書類が出来上がります。これだけで数ヶ月以上を費やします。設計に費やす時間は今と変わりません。
認定ソフトになれば法律で認められない数値は入力できなくなります。一応、法律上、違法な入力値は排除されますね。
でも、相変わらず、建物の耐震性を確保する方法(構造計画)は人間が考えます。認定ソフトだからと言って、勝手に決めてくれるわけではありません。法律に書かれていない部分は、相変わらず「設計者の工学的判断」と言う一種のブラックボックスです。あくまでも設計者の良心に基づくものです。(注:ここでのブラックボックスは、精密機器に言われるような内容を全く知ることができないものではなく、設計者にその考え方を聞けるものです)
認定プログラムで、耐震偽装が皆無になると言う考えは妄想に過ぎなかったことがいずれ判るでしょう。
一方、今は一民間企業であるNTT-DATAの一商品に、国が介入して良いとは思いません。
では、なぜ開発に介入してまで、認定プログラムを完成させたいのか。
国交省が言ってしまった「一貫処理の認定プログラムが完成すれば耐震偽装はできなくなる」という妄想を、形だけでも実証することが必要になのです。さて、国交省が言っていることは完璧に実現できるのでしょうか。疑問です。
そして、今後、一貫処理の構造計算プログラムは、非認定版も平行して使われていきます。
なぜか。認定版は建物形状の制限が多く(一部地下ダメ、ツインタワーだめetc)、現実に建てる建物で認定版がすんなり適用できるものは半分も無いだろうというのが、私のまわりにいる技術者の意見です。
書き込み: 法改正後の大臣認定プログラムはどうなるの(日経BP記事よ
投稿日: 2008年2月20日 06:49 JST
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書き込み: 国交省:NTTデータ製構造計算ソフトを本認定した
投稿日: 2008年2月23日 19:47 JST
投稿者:
なんと、NTTの構造計算一貫処理ソフトの本認定が降りたようです。
バグ大丈夫なのかなー。他人事ながら心配してあげる昭ちゃん・・・。
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