建築技術 2022 05月号

特集は
困らないためのコンクリート工事のポイント
【特集】困らないためのコンクリート工事のポイント
監修:中田善久
設計ツールの進化により,斜め柱や曲面形状をもつ建築物が多くなっている。一方で,造形が複雑化するに伴い,配筋や型枠,支保工の置き方,打設方法など,設計上・施工上で工夫が必要になる場合が多くある。RC造を施工する際の基本的なポイントの解説に加え,複雑な造形に対応するためのポイントを紹介する。
I.鉄筋コンクリート工事を支える技術│中田善久……68
II.RC建築物を支える技術の基本
鉄筋工事の基本─配筋の納まりに関するアンケート調査の結果から│大塚秀三……70
型枠の基本│荒巻卓見+大塚秀三……74
支保工の基本│宗 永芳……78
打込み方法の基本│宮田敦典+一瀬賢一……82
III.困らないためのコンクリート工事のポイント
計画・手順│小早川 泉……86
斜めRC柱の施工方法│西田浩和……90
片持ち梁の脱型方法│網干祐也……92
段差スラブの段差のつくり方│網干祐也……94
レベルの管理方法│高橋祐一……96
躯体のセパレータ部の止水方法│加藤淳司……99
バルコニーの支保工の考え方│金子 樹……102
サッシやALC壁まわりの注意点│唐沢智之……104
IV.困らないためのPCa化のポイント
手摺部をPCa化する際の注意点│塩田博之……108
小さな段差などをPCa化する際の注意点│塩田博之……110
在来工法とプレキャスト工法が混在するパネルゾーンのコンクリート工事│金子 樹……112
V.コンクリート工事を支える新たなノウハウ
鉄筋の加工方法│新妻尚祐……114
VI.複雑な造形となる場合の配筋計画の考え方
特殊な形態のRC造の配筋計画│金箱温春……116
VII.厚生労働大臣認定「日本躯体コンクリート打込み・締固め工社内検定」資格│山崎孝一……120
VIII.今後の困らないためのコンクリート工事に向けて│大塚秀三……123
特別対談
統合システムで街全体がつながるスマートシティへのハウディの取組み│谷口景一朗+村井 一 VS 浅田風太+浅田一憲……46
【architectural design】
名倉みふね幼稚園│時設計……12
認定こども園の環境を読む│松坂俊一……22
坂の街の船│松尾宏樹……26
片持ちを積層させる構造計画│千葉陽一……28
認定こども園太田いずみ幼稚園「ドーム」│時設計……30
遊具機能から隆起したDOME│三輪裕紀+波平昌志……40
遊具的な建物の構造計画│菊地悠太……42
施工BIMを活用した施工計画│倉持 誠+園部敏行……44
【連載】
SABTEC機械式定着工法SS7組込プログラム取扱い説明書(2022年)
第2回◉接合部横補強筋と柱部帯筋の加工帳プログラム仕様│益尾 潔……54
新時代を拓く最新施工技術
第149回◉建設現場でのICT活用と作業所完全週休二日達成のための働き方改革への取組み│塚本修史……126
建築関連最新判例の解説
第101回◉建築会社の危機管理の考え方を大きく変革する必要性について│秋野卓生……140
建築 東西南北 第10回◉海外建築視察が教えてくれたこと│中田幸夫……144
施工者に幸あれ 第125回◉木構造に的を絞る! 構造家・佐藤孝治│朝倉幸子……154
自走する構想 第14回◉「統合」という概念-4│遠藤克彦……155
一言居士◉建築施工の未来│大井尚志……139
ザ・ブックス◉建築的思想の遍歴│八束はじめ 著 彦坂 裕 評……142
【TECHNICAL View】
完全非破壊コンクリート遠隔打音検査手法……58
CCU材料を大量に混入した高流動コンクリート……59
優れた床衝撃音遮断性能波型中空合成スラブ……61
構造用接着シートを用いた天井下地接着工法……63
杭基礎工事の省人化実現 PCaパイルキャップ工法……64
アルミカーテンウォール方立用プレートアンカーPAT.P……65
トピックス+セミナー+コンペ・コンテスト+企業情報+イベント・ギャラリー+ブックス……147
Column 内田祥哉の『造ったり考えたり』未来に繋ぐその教え│権藤智之……150
Column 風景に,横浜の都市デザイン50年の痕跡を見る│杉本将基……151
【BRI news & topics】
建築研究所の第5期中長期目標……134
【BUIL TECH】
もりだくさんのホットな製品情報……156
【表紙】
名倉みふね幼稚園
設計:時設計
撮影:大野 繁
デザイン:箕浦卓(M's SPACE)
通巻 868号
発売日 2022年4月17日
判型・頁 B5判・166頁
雑誌コード 03325-5
※建築技術特集「免震・制振技術変遷と新たな進展」は,公益社団法人日本建築士会連合会および一般社団法人建設業振興基金の継続職能開発(CPD)の自習型研修プログラムです。単位の取得を希望される方は,CPD情報システムにアクセスして本誌の設問に解答してください。