2025年10月18日(土) 20:12 JST
ハード編: 04 HD容量の壁
- Q:HDの全容量を認識しない HDのパーテーションがある容量しか確保できない
A:IDEインターフェイスのHDには昔からさまざまな容量の壁がありました
古くは528MBの壁に始まり2.1GB,8.4GBといったさまざまな壁にぶつかっては
その都度BIOSを改良したり規格を改訂したりして乗り越えてきました
528MBを超えた時点でLBA方式によって管理する方法が導入されましたが
それでも管理できるブロック数(28bit値)には限りがあります
28bitのブロック数で管理できる容量は次の計算により約137GB(注1)となります
512bytes×2^28(2の28乗)=137,438,953,472bytes
この137GBの上限を超えるためにBigDriveという拡張仕様が作成されました
LBAを48bitに拡大して管理するもので上限はこれまでの100万倍以上の144PB(ペタバイト)に拡大されました
512bytes×2^48(2の48乗)=144,115,188,075,855,872bytes
主な容量の壁 容量の壁 要因
528MB BIOSとIDE HDDのCHS(Cylinder、Head、Sector)パラメータの食い違い
2.1GB OSのファイルシステム(FAT16)の仕様による限界(注2)
4.2GB 拡張BIOS(Int13H Extension)で、CHSパラメータを使用していたことによる制限
8.4GB 拡張BIOS(Int13H Extension)で、LBAパラメータを使用していたことによる制限
33 GB 一部BIOSにおいて発生したCHS/LBA変換上のトラブル
137GB IDE HDDのセクタ指定パラメータ(LBA)のサイズによる限界
注1 WindowsではHDDの容量を1GB=1024×1024×1024bytesと計算していますが
HDDメーカーは一般に1GB=1000×1000×1000bytesで計算していますこの137GBはWindows流の計算では128GBになります
注2 WindowsMe/98/95でFAT16を使用した場合。WindowsXP/2000/NTの場合は4.2GB
閲覧件数: | 1,230 |
日付: | 2011年9月23日(金) 17:28 JST |
[ カテゴリ | コンピュータ全般 ]