もくぞうじくぐみこうほう
柱や梁などの「軸」で支える構造です
木造軸組工法は、日本で普からつくられてきた、いわゆる在来工法のこと。
基礎に木の土台をのせ、その上に木の柱を立てて、梁や桁など横に架ける部材を組
んで骨組みをつくり、筋交いなど斜めに入れた木材で骨組みを補強していく。
昔はこの木材同士をつなぐ部分は職人の技量が競われた部分でしたが、最近では機械によって
加工されたプレカット材(コンピュータを用いて工場で生産)や接合の強度を補う金物が採用されるなど、
個人の技術によるぱらつきが解消できるよう工夫されています。
軸組みを構成する木材は国産材から外国産材までさまざまで柱や梁に板状の木材を接着して積層にした 工場製品である構造用集成材が多くなっています。
敷地や間取りに柔軟に対応できるのがメリット
木造軸組工法の大きな特徴は、構造的制約が少ないためデザインや間取り、敷地などに対して柔 軟に対応できます。
柱の位置を自由に設定できるため変形や狭小敷地でも建築可能
外観デザインを和風、洋風、和洋折衷など多彩にこなすことができます。
斜め材である筋交いの入った壁以外なら自由に開口部を設けることができる。
また、木材は火に弱いといわれていますが、屋根や外壁に不燃材を用いて、木に直接火が当たらないよう
にすれば、耐火性能の高い住宅にすることも可能となります。
性能面や複雑で手間のかかる工法自体の内容を見直す動きも盛んで例えば、高い気密性と断熱性を確保
するため外断熱工法を取り入れた住宅、工場生産した筋交い入りのパネルを開発し、壁画の強化を図ると
ともに工期の短縮をめざす木造軸組パネル工法なども開発されている。
関連:工法・構造
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